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花に癒される毎日です。


by miyukistyle
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秋のお茶会

10月になりました。
日に日に秋が深まっていくのを感じます。
実家の庭の彼岸花がきれいに咲いていました。
秋のお茶会_c0052035_11581399.jpg

秋はお茶会のシーズン。
毎週のようにあちらこちらでお茶会が催されています。

先週の日曜日、久しぶりに着物を着てお茶会に参加してきました。
気軽な会なので、着物は小紋でも紬でもいいということだったので、
母の藍の紬を着ました。
紬は着付けがしやすく、しかも着崩れしにくいので、私のような
初心者にはありがたい着物です。
ただ、熊本は10月になっても昼間は暑いので、袷の着物は暑がりの
私にはけっこう辛かったのですが…。

熊本市内にある白川公園のお茶室に着くと、すぐに待ち合いに通され、
床に飾られた掛け軸や、お茶会で使われるお道具や出されるお菓子の
お品書きに目を通します。

ほどなく、案内がありお濃茶席に入ります。
しんとして、澄んだ空気。
すうっと襖が開いて、亭主が入ってこられ、お釜の前に座られると
いよいよお手前が始まります。
お湯の沸く音。茶筅のさらさらという音。
中秋の名月にちなんだお菓子を頂き、たっぷりと入ったお濃茶を
ゆっくりと味わいます。

その後、お隣の棟に移動して、お薄茶を頂きます。
ここでは椅子に座ってお手前をされ、客も椅子に座ってお茶を頂く
かたちで、これはとても新鮮でした。
とてもリラックスした雰囲気で、気軽にお茶を楽しめます。
久しぶりのお茶会で、ちょっと緊張していましたが、思いのほか
楽しめて、よい1日になりました。

最近、お茶のお稽古が楽しいなあ、と思えるようになりました。
1年前にお稽古を再開したときは、お手前を覚えること、先生に
慣れること、周りの生徒さんたちに慣れることに精一杯で、
ぐったり疲れて帰宅することも。
それが、ここ何ヶ月かは多少疲れていても「よし、お稽古に行って
気分転換しよう」と思えるようになったんです。

お茶のお手前は、お作法やきまりごとがたくさんあって、それが
「堅苦しいなあ、窮屈だなあ」と感じます。
それがあるときから、先生が言われるとおりにお道具を扱ったり、
手の動きを気を付けたり、歩き方に注意を払ったりしていると、
結果、非常に美しくみえることにわかったのです。
そして、そのとおりに自分ができたとき、心が穏やかになって
安心して、自由になれた気がしたのです。
今までに味わったことのない感覚。

日常生活は、仕事を含めて突然色んなことが起こります。
なかなか予定どおりにはいかないもの。
それは、知らないうちにストレスとなって心と身体を蝕む。
お茶のお手前のように、「きちんときまったこと」を粛々と
行うことは、疲れた心を癒す効果があるのかもしれません。
by miyukistyle | 2006-10-05 20:55 | お茶