人気ブログランキング | 話題のタグを見る

花に癒される毎日です。


by miyukistyle
カレンダー
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31

「小我」なわたし

少し前になるけれど、「ナイロビの蜂」を観に行きました。

あらすじは、ケニア外交官の美しい妻が不慮の事故で亡くなる。
その死に疑問を抱いた夫が、事故の真相を探っていくうちに
妻の知られざる一面に触れて、彼女のほんとうの姿を知る…と
いうようなストーリー。(まちがってたらごめんなさい)

扱っているテーマは結構重いけれども、どちらかというと
夫婦の愛とか絆みたいなものがクローズアップされているように
感じたので、観終わったあとの疲労感はあまりなかったですね。

個人的な感想は…。
「私が知らないだけで、アフリカではこんな恐ろしいことが
起こっていたんだ!!」
ということ。
そして、そこに住む人々は、本当に日々を生き抜くことに必死で
明日、生きている保証はないというぎりぎりの状態で生活している
んだということに、今さらながら衝撃を受けたんです。
そんななかでも、きらきらした子供達の瞳。
映画を観ることで、その土地に行くことはできなくても、少しでも
知らない世界を知ることができるんですね。

映画館でもらった新聞みたいな広告に、江原啓之さんの推薦文が
載せてあったので、読んでいたらそのなかで、
「この映画の女性は素晴らしい。自分の身を削って大きな問題に
立ち向かっている。そして多くの人を救おうとしている。これこそ
が大きな愛であり『大我』である。」というようなことが書いて
ありました。

確かに彼女はたった1人で権力に立ち向かい、不正を暴こうと
して、犠牲になっているたくさんの人を救おうとした。
それは素晴らしい生き方だと思うけれど…。
そのために、夫の立場を危うくしたり、不安を抱かせたり、
重要な機密を提供してもらうために、夫を裏切ったり…。
観ていて、何だか嫌〜な気分になって「誰かこの女を止めろ!」
と思ってしまった。

ひとには色んな生き方があって、それはそれでいいのだろうけど
大事な人を不安にさせたり、苦しめたりして、そうまでして
やらなきゃいけないことって何?
いくら「心が狭い」とか「子どもだ」と言われても、私は愛する
人を犠牲にはできない。
ああ〜、こんな私ってほんと「小我」な人間なんだな。
な〜んてことを考えて、自分の器の小ささを痛感したわけです。

ま、マザーテレサにはなれないけど、家族やダーリンにとっての
「癒し」になれれば、それで良しとすることにします。
by miyukistyle | 2006-06-19 20:02 | もの想い